シュノーケルやダイビングの病歴や健康状態の確認

シュノーケルやダイビングの病歴確認健康状態のチェックを行いましょう

ダイビングやシュノーケルツアーに参加する場合、開催しているショップで健康状態の確認が行われています。
これは、参加者の安全を守るためはもちろんですが、他の参加者の安全を確保する意味もあります。他の参加者に迷惑を掛けないためにも、健康状態の確認は必ず行い該当する病歴がある時には申告するようにしましょう。
参加者本人は問題ないと思っている病歴であっても、リスクが高い病歴や健康状態が少なくないために行われています。
病歴や健康状態が原因と思われる死亡事故も決して少なくありませんので必ず確認するようにしましょう。
また、ショップのツアーを利用せず個人でシュノーケルやダイビングを楽しむ場合には、本人はもちろんですが家族など一緒に行かれる仲間で確認するようにしましょう。

病歴や健康状態の確認が必要な理由

病歴や健康状態の確認

シュノーケルやダイビングなどのマリンスポーツは、環境次第では想像以上にハードなスポーツになることがあります。ハードな運動をしても問題ない健康状態であるかを確認することが大切です。
また、冷水中に入るマリンスポーツでは、血圧や心拍などが大きく変化することから循環器系への負担が大きいとも言われています。これらの影響を受けても、健康上のリスクがないかを確認することが安全に参加するために大切です。
それ以外では、発作などが出る病気も危険性が高くなります。また、ダイビングでは体が水圧の影響を受けることになります。特に、肺、耳、副鼻腔などの体内の空間がある部分に病気が無いかを確認する必要があります。

病気に起因する事故は、ダイビングショップのインストラクターでは防ぐことが難しい事故になります。そのため、健康状態に起因する事故を防ぐためには、事前に健康状態の確認を行う以外には方法がないと考えられます。
また、水中で発作が出たり健康状態が悪化した時には、安全な場所に移動したり医療行為を受けるまでに時間が掛かってしまいます。
また、インストラクターは要救助者を優先して対応をする必要が出てきますので、他の参加者が二次被害に合ってしまう可能性も否定できません。その他にも、事故が発生すればツアーが中止になりますので、少なからず他の参加者に迷惑を掛けてしまう結果に繋がります。
自分自身の安全の為だけでなく、一緒の参加してる他の参加者の安全を守ると言う意味でも、病歴の確認は確実に行う必要があるのではないでしょうか。

シュノーケルやダイビングでリスクがある病歴

シュノーケルやダイビングでリスクが高い病歴は幾つもありますが、代表的な高リスクな病歴を紹介していきたいと思います。

シュノーケルやダイビングでリスクが高い病歴 ・てんかん、ぜんそく、痙攣など発作が出る病気
・高血圧、肥満、高コレステロール、糖尿病などの生活習慣病
・気胸、肺気腫などの肺の病気
・心臓病、脳梗塞、動脈硬化など循環器系の病気
・三半規管、耳、副鼻腔等などの病気
・妊娠中または妊娠している可能性がある方
・アルコールを摂取している方

このページで紹介している病歴は、シュノーケルやダイビングでリスクが高い病歴の一部となります。
各ダイビング指導団体では、リスクが高い病歴を「病歴/診断書」でチェックを行うことを義務付けています。
ダイビング指導団体により異なる場合もあると思いますが、大手ダイビング指導団体である「PADI」と「NAUI」の「病歴/診断書」を下記リンクからご確認下さい。
PADI 病歴/診断書(PDFファイル)
NAUI 病歴/診断書(PDFファイル)
病歴診断書の項目に当てはまる病歴がある場合には、シュノーケルやダイビングへの参加資格が無い訳ではありません。
医師からのアドバイスを頂き、シュノーケルやダイビングに支障が無い診断を得られた場合には、医師の診断書を提出することで参加することができる場合もあります。
参加するショップにより対応が異なることもありますので、事前に確認をして不安がある時には相談をしておきましょう。

てんかん、ぜんそく、痙攣など発作が出る病気

てんかん、ぜんそく、痙攣など発作が出る病気は、水中や水面で発作が出た時にインストラクターが適切な対処を行うことは出来ないと考えられます。また、インストラクターはそのようなトレーニングも受けていません。
海はプールとは環境が大きく異なり、すぐに陸上に上がれないばかりか波や流れなどの影響も受けます。そのため、陸上では大事に至らない症状であったとしても、重大事故に繋がってしまう恐れが高いと考えられます。インストラクターも、このような病気が発症した場合のトレーニングは受けておらず、適切な対応が出来ないことから参加ができない場合が多いでしょう。
また喘息の方がダイビングを行うと、気道が狭くなることにより肺の過膨張傷害という死亡や後遺症障害に繋がるリスクがあります。

高血圧、肥満、高コレステロール、糖尿病などの生活習慣病

高血圧、肥満、高コレステロール等の生活習慣病は、本人は重大な病気と認識していないことも多いようですが、シュノーケルやダイビングで最もリスクが高い病歴の一つと言われています。
これらの病気は、動脈硬化が進んでいる可能性が高いですので、冷水、運動、緊張感などで血圧や心拍が大きく変化するマリンスポーツでは、脳梗塞、心筋梗塞、くも膜下出血等が発生するリスクが高くなると言われています。また、高血圧に起因した肺水腫などの死亡リスクがある症例も少なくありません。
ダイビングやシュノーケルでの死亡事故の多くは、これらの生活習慣病に起因しているとも言われている程です。
これらの病歴がある方は、薬により症状が落ち着いていたり安定している場合であってもリスクは高いと考えられていますので、シュノーケルやダイビングへの参加は見合わせるようにしましょう。
生活習慣病が起因する事故は40歳以上に方に多い傾向にあります。40代はまだまだ和解と考えている方も多いと思いますが、生活習慣病がある方はリスクが高まる年齢であることを理解しましょう。

気胸、肺気腫などの肺の病気

現在は治っている場合も含めて気胸等の肺の病気はリスクが高い病歴です。
ダイビングでは水圧の影響を身体が受けることになり、最大で陸上の気圧の5倍もの水圧が体に掛かります。この水圧の影響により、肺の過膨張と呼ばれる重大な圧外傷を引き起こす可能性があります。
気胸や肺気腫などの病歴がある方は、このリスクが高いことが分かっています。
体験ダイビングなど、比較的水深が浅いダイビングであってもリスクは変わりませんので注意しましょう。

心臓病、脳梗塞、動脈硬化など循環器系の病気

心臓病、脳梗塞、脳出血、動脈硬化、動脈瘤など循環器系の病気は、非常にリスクが高い病歴と言われています。
シュノーケルやダイビングでは、環境によって非常に激しい運動になるだけでなく、冷水、運動、緊張感などの影響により血圧や心拍に大きな影響がでるマリンスポーツです。
そのため、循環器系に大きな負担が掛かりますので、持病がある方にとってはリスクが高いと言われています。これらの病気は、非常に大きな事故に繋がる可能性が高いと考えられますので注意しましょう。

三半規管、耳、副鼻腔等などの病気

三半規管、耳、副鼻腔等など体内にある空間は水圧の影響を直接受けます。
健康な方であれば、水圧の影響を受けても圧平衡を行うことで体を水圧の変化から守ることができますが、これらの部分に病気がある場合には重大な圧外傷を負う危険性が高まります。
体験ダイビングなど比較的水深が浅いダイビングの場合でも、気体の体積の変化は大きくリスクは変わりませんので注意しましょう。

妊娠中または妊娠している可能性がある方

妊娠は病気ではありませんが、シュノーケルやダイビングは控えたほうが良い健康状態です。
シュノーケルやダイビングは、プールとは異なり自然の影響を受けるマリンスポーツになります。そのため、思わぬ衝撃を受けたりハードな運動が必要になる可能性があります。
また、ダイビングでは、水圧が胎児にどの様な影響を与えるのかが正確に分かっていません。リスクがあるとは言えませんがリスクが無いとも言い切れないため、妊娠中のダイビングは控えるべきと考えられています。
妊娠期間は数か月の期間しかないものです。お腹のお子様のことを第一に考え、シュノーケルやダイビングは次の機会に楽しむようにしましょう。

アルコールを摂取している方

アルコールを摂取してのマリンスポーツが危険であることは広く知られている通りです。少量のアルコールでも大きな危険性がありますので注意しましょう。
アルコールを摂取していると、判断力が低下したり運動能力が低下することは皆さんもご存じだと思います。このような状態でシュノーケルやダイビングに参加することは避けましょう。
それ以外にもアルコール摂取が危険な理由があり、アルコールの摂取は血圧や心拍など循環器系に影響を与えます。この状態でスポーツをすれば、循環器系に及ぼす影響は大きくなりリスクが高くなると言われています。また、アルコールの摂取は、減圧症などの潜水病の発症にも影響があることが分かっています。
シュノーケルやダイビングに参加する場合には、量に関わらず当日の飲酒は避けるようにしましょう。また、前日のアルコールが残らないように控えめにすることも大切です。

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